仮想通貨の取引で重要となるポートフォリオ

投資には損失が付きものですが、特に仮想通貨は価格変動が大きいため、莫大な利益を得られる代わりに、損失リスクがかなり大きくなっています。投資とはそういうものだ、と言えばそれまでですが、やはり利益を得る可能性を高めることが重要であり、リスクに対する管理が必要です。そこで、株式投資などでよく利用される手法が「ポートフォリオ」による運用です。

●ポートフォリオ
ポートフォリオは直訳すると「書類入れ」という意味ですが、投資の世界では「投資商品における資産配分」となります。つまり、1つの商品に賭けるのではなく、自分の投資意向や投資適性に即して資金を様々な投資商品に分散します。どのくらいのリスクを想定するのか、どの程度のリターンを望むのか、などを考慮した上で、自分の投資スタイルに合わせて銘柄のバランスを考えます。

なお、投資というのは基本的にハイリターンを望む場合はハイリスクになり、ローリスクを望むならローリターンになります。そして、ハイリターンを狙うなら、先行きが不透明でも伸びしろのある新しい商品が適しており、ローリスクで抑えたいなら、ある程度成長して価格の安定している商品が対象になります。

●ハイリスク・ハイリターンのポートフォリオ
仮想通貨で多少のリスクはとっても大きなリターンを期待する場合は、ボラティリティ(価格変動)の大きいコインを中心に組み合わせます。

例えば、以下のようなポートフォリオを形成します。
・ビットコイン:55%
・アルトコイン①:20%
・アルトコイン②:15%
・アルトコイン③:10%

ビットコインは多くのアルトコインの基軸通貨になっており、仮想通貨の代表ともいえるコインです。今後も主体となって伸びて行くことが最も期待されます。そのビットコインの投資比率を55%として中心に添えます。残りの45%は、いくつかのアルトコインを組み合わせますが、時価総額のそれほど高くないコインを含めることで、攻めのポートフォリオを構築します。

ちなみに、仮想通貨市場では、ビットコインの価格が上昇した後にアルトコインの価格が上昇する傾向にあります。従って、ビットコインの上昇があった後、一部のビットコインをアルトコインに切り替え、ポートフォリオの比率を変更することも考慮します。

●ローリスク・ローリターンのポートフォリオ
ローリスク・ローリターンのポートフォリオでは、大きなリターンを狙わない代わりに、安定的な資産の増加を図ります。従って、ボラティリティの小さいコインを中心に運用します

例えば、以下のようなポートフォリオを形成します。
・ビットコイン:35%
・時価総額の高いアルトコイン①:25%
・時価総額の高いアルトコイン②:25%
・ステーブルコイン①:15%

一般的に、時価総額が大きいコインはボラティリティが小さくなります。なお、ステーブルコインというのは、法定通貨と連携する仮想通貨であり、価格が安定しています。